| 52号
h三条女性会議会報 平成15(2003)年
運営委員会だより 8月6日 日 時 平成15年8月6日(水)(AM10:00〜12:00) 場 所 三条市男女共同参画センター 8月5日国立国語研究所は、外来語(カタカナ語)の言い換え対象案を発表しました。アイデンティティー(自己認識)エンパワーメント(能力強化)グローバル(地球規模)など。 カタカナ語のはんらんを腹立たしく思っていますが、ジェンダー(生物学的な性差ではなく、文化的社会的に作られた性差)だけは、以前から日本語に置き換えにくいとされており、言い換え対象には入っていません。ジェンダーという言葉への理解度を一層高めましょう。 ひとことコラム 6月にNHKの番組で「高齢者の食卓」を取り上げていました。高齢者だけの家庭では、買った惣菜がならび手抜きの単調な食事になる。あるいは、それぞれが気ままな「弧食」をするなど、健康上問題ありということで、毎日の食事の大切さを再考しましょうという内容でした。 女の人は子どものため、家族のためには懸命に食事をつくります。それが自分のためには手を抜きます。その傾向は私もこの頃はよく分かります。そこで、近所に「おかず友達」がいるといいですね。我が家もきんじょからいただき、また届け、お互いさまでありがたいです。「食べる」は、心をつなぎます。美味しく、楽しく食べて身も心も健康に。 安室 久恵 本日運営委員会で話し合ったこと 1. 電話相談について 7月に各相談窓口の資料収集をやりました。三条市役所をまわりましたが、 パンフレットの多さにびっくりしました。これ全部有効活用されてるのかな? その他、福祉センターなど県内外のものを部門別にファイルし、今月中に完 成予定。 ●三条女性会議のマークをつくろう!! 電話相談のチラシが必要ということで原案を考え中ですが、でも文字ばかりの チラシだけではカタいよねという話になり、ステキなカットを入れたいと思いま す。どうせなら三条女性会議として永く使用できるロゴ、マーク、キャラクター とか、図案を考えてくださる方、どなたかご協力お願いできないでしょうか。 謝礼は??? 事務局までお願いします。 野崎ミチコ 郵送の場合 〒955−0044 三条市田島2−12−12 Faxの場合 32−3679 2. ホームページについて ホームページ担当の野崎ミチコさん、板垣りい子さんにたのもしい助っ人が登場しました。新会員の西山てるみさんと、ソレイユネットワークスの小林淳さんです。 新潟コンピューター専門学校の学生さんが作成したものを基礎に据え、新たに作成します。8月中には最新の当会ホームページが見られる予定です。お楽しみに。 3. 研修会について 恒例の12月第一土曜日の研修会を今年度は、12月5日(金)に行います。 三条市の女性政策について担当者からお話をうかがいます。予定に入れておいてください。 4.ネットワーク三条について ●8月4日代表者会議が開かれました。今年度の具体的な日程がほぼ決定。 (例 会) ・9月25日(木)PM6:30〜 講演と懇親会 講師 三条市生涯学習課課長梅津玲子様 ・10月下旬 (研 修 会) ・12月7日(日) にいがた女と男フェスティバル参加 市のマイクロバスで行く予定です。 (市長と語る会) ・11月26日(水)の予定 (議員と語る会) ・2004年2月上旬の予定 ●今年度からネットワーク三条の事務局に関するもの全てを ネットワーク三条がまかなうことになりました。 ●男女共同参画センターの運営について センターを使用する際は、使用料を支払うことを再確認しました。このことについては、加盟団体であるメリットを感じられないば かりかセンター利用の活発化とは逆方向に行くおそれがあり、今 後もネットで話し合い、市とも折衝していくこととします。 その他 ☆新潟女性会議の倉元正子さんが、「新潟県人権教育・啓発推進基本指針」の素安づくりの懇談会に参加され、今回、事業に対して県が意見募集しているので、意見の提出協力をして欲しいと申し出がありました。運営委員会でいくつかの項目を話し合い、県へそれぞれFAXで提出することにしました。 ☆電話相談のロールプレイをやりました。 「電話の呼び出し音は何回なってから出たら良いか」「早くてもおそくてもダメ。3回位で」「普段何気なく使っている言葉(ご主人、だんなさんetc)に対しても女性学を勉強している者としてもっと敏感になりましょう」「イヤ、あまり厳しくこだわらない方が良い」など、メンバー同士大いに刺激し合いました。 ☆小柳さんから、講演会に参加された長野さんがとても感動したとの話を聞 きました。早速、感想文をお願いしたところ、原稿が届きました。 緒方貞子さんの特別講演を聴いて感じたこと 長野 洋子 10年間の国連難民高等弁務官として常に現場主義を貫いてこられた緒方さんの言葉は、何と厳粛で人間愛に満ち溢れているのでしょう。 『「人の命を助ける」のが私の判断基準でした。生きてさえいれば次のチャンスがあるのです。』という緒方さん。 クルド難民の救援には、今までの難民条約上の難民とは「国境を越えて外に出てきた人」という定義があるが、いかに生命の危険があっても国境を越えられない人は「難民」には該当しない。トルコが国境を開かないために国境を越えられない40万人のクルド人の寒さと飢えをいかにして救うか。難民救助の従来の枠を超えて大きな決断をされ、イラク国内に安全地帯をつくり救援されたのだという。 また、ユーゴスラビア連邦の解体によってスロベニア、クロアチアが独立、そして、ボスニア、ヘリツェゴビナの独立宣言によってサラエボが激しい戦闘と民族浄化が繰り返される中で孤立してしまった。そのサラエボへの救援物資の空輸が戦闘状態のなかで実行されたこと。サラエボ市民の使う、生きていく上での全ての物資が空輸された。 緒方さんは、サラエボ空港での空輸が始まった5日後に実際にヘリコプターに乗って到着されたという。テレビで防弾チョッキ姿の緒方さんを思い出した。緒方さんはいつも危険を背負う覚悟でおられたのだろう。 結局、サラエボへの空輸が3年間続き、「国際社会はサラエボを見殺しにはしない」というメッセージを発することになり、人道救助の国際的なシンボルとなった。 さらに、コンゴのゴマに向かって100万人規模のルワンダ難民が流出した際、その難民の中に集団虐殺に関与した武装兵士や軍人、民兵が紛れ込み、彼らと難民をどのように区別するか。結局、女性やこどものいる難民キャンプでは食糧等の援助をしなければならず、兵士や軍人、民兵をも一緒に救助せざるを得なかった。 このことはUNHCRが虐殺者側に立つことになり、人道活動の原則から外れるという批判を受けることになったという。 以上、3つのケースが従来の難民保護のルールを変えなければならなかった例であるという。 国連総会から委任され、難民を保護し、支援し、問題解決の任務を背負っているUNHCRにはできないという選択肢はないというのだ。何という厳しさだろうか。 @グローバル化とローカル化 グローバル化の現象は増大し、ヒト、モノ、カネそして情報の動きが国家を超えている。グローバル化によって国家の持つ障壁が低くなり、国際的に動ける時代となる。国家や政府にも国民人民を管理するにも限界があること。そうした中で選べる選択肢が多くなり、機会が広がったということでもある。人々は新たな機会を夢見て動く。インターネットなどいろんな結びつき方をしている。その場合アイデンティティーをどういうふうに考えたらいいのか。 一方、ローカル化は地域、知り合い、同じ宗教、仲間のより強い結束によってグローバル化に対抗しようとする動きであること。 A日本の難民受け入れについて 人間は互いに連帯感をもって助け合っていかなければならない。日本人は単一民族という錯覚の上で暮らしてきたが、人、モノ、情報などが広く行き交うグローバル化した今日、そのような錯覚は到底維持し続けられないだろう。私たちは島国根性や外国人に対する偏見や差別を捨てて外の問題を私たちの問題としてとらえる必要がある。 日本は70年代の終りにインドシナ難民を一万1000人ほど受け入れているが、難民条約に加入して以来20年間で300人しか認めていない。ほかの先進国に比べてはるかに少ない。日本に助けを求めてきた人には審査して受け入れるべきだろう。 日本が人道的な配慮のできる国になっていくためには6ヶ月ごとの申請を撤廃し、少し違った視点で難民を受け入れていかなければならない。そして、国家的レベルでの人道・人間的な連帯感が必要だ。日本で働きたい人を受け入れてはどうか。 B人間の安全保障について 2000年に開かれたミレニアムサミットで国連のアナン事務総長が「恐怖からの自由」「欠乏からの自由」を享受すべきと強調、これらを国連の最優先課題とするべきだと宣言した。「紛争」と「貧困」からの解放であり、これは人間の安全保障が掲げる二大目標。「人間の安全保障」を実現するには軍事力だけでなく、貧困や失業、社会的不公正や人権侵害など、戦争の根本原因を除去する努力が必要である。このことがテロを防ぐ近道にもなると緒方さんは言う。 世界の12人の専門家による「人間の安全保障委員会」の共同議長のひとりとなった。安全保障の対象を国家から社会に広げる仕組みをつくろうとしている。人間の安全保障というのは、安全保障を人権、保健衛生、開発、環境、教育など幅広い人々の営みから考えるというもの。具体的には安全保障の対象を個人の安全保障に置きかえるという意味ではなく、人々が暮らす共同社会(コミュニティ)の安全保障を基盤とするというのがこの委員会の考え方である。なぜなら、個人は何かの集団に属しているから。 例えば、貧困そのものが問題になるのではなく、一つの国内でつねにある特定の社会層が貧困であるということが紛争の火種になるのである。 「人間の安全保障委員会」は、まず、そういう社会的な不公正な背景から生まれてくる差別に焦点をあてようとするものである。国づくりのカギは下からのコミュニティが必要であり、特にローカルレベルのコミュニティが大切である。「人間の安全保障委員会」の政策提言が待たれる。 C最近の日本について 最近の日本は内向きになっていること。しかし、日本は国際的な基盤なしには暮らせない国であること。このグローバル化の時代、モノもカネも人も危険も動く。隣の国、周辺の国、あるいは遠い国の政治状況が自分の国にかかわっていることを意識することが非常に重要である。 世界から日本をみた幅広い緒方さんの話に、私たちはいつも外交の重要さとその方向性に間違いがないか、つねに関心をもっていかなければならないと感じた。 各国の支援が十分でない中、ときには自分の命を危険にさらしながら、10年間もの激務をこなされてきたことに本当に敬服した。特に今の私の年齢とほぼ同じときに、国連難民高等弁務官に就任され、世界各国を飛び回り、従来にない、画期的な決断と行動力で2000人もの職員を指揮してこられて緒方さん、講演が終わっても感銘をうけた聴衆(クロス10の大ホール約500人)が、緒方さんが県知事とあいさつを交わされたり、他の方々と談笑されていて会場を出られるまでその場を去りがたく、ほとんどの方が帰らないでいつまでも立ち尽くすという場面があった。私にとって、とても印象に残る講演会であった。 ※参考 (1 大地の芸術祭 越後共有アートトリエンナーレ 2003 地球環境セミナーが大地の芸術祭・ 花の道実行委員会、地球環境セミナー実行委員会主催で、越後松之山「森の学校」キョロ ロ及びクロス10十日町の大ホールで開催された。 今回は2000年第1回セミナーに続くもので、地域、民族、グローバリズム、農業、環境、科 学、哲学、芸術などさまざまな側面から地球環境の問題を考えるというもの。 (2) 8月2日は、「科学とフロンティア」「農のこころ」「文明と交流」の3つのテーマに分かれ、さ まざまな現場の第一線で活躍する人たちが専門領域を超えて自由な話し合い、議論すると いうものでした。 8月3日は、2日の各シンポジウムの報告と緒方貞子さん(前国連難民高等弁務官)のグ ローバリズムと地域社会」というテーマの特別講演でした。 (3)UNHCRとは国連難民高等弁務官のこと。 (4)難民条約とは、「難民の地位に関する条約」(1951年)のこと。 お 知 ら せ ★2003年戦争と平和を語りつぐつどい おはなしとコンサート 日 時 8月24日(日) 12時〜15時 ところ 嵐南公民館 参加費 500円 食べてみよう!昔のすいとん 主 催 戦争と平和を語りつぐ実行委員会 参加券の申し込みは田辺(рR5−2689)まで ★女性学・ジェンダー研究フォーラム 日 時 8月22日(金)〜24日(日)2泊3日 ところ 国立女性教育会館 埼玉県嵐山町 今回、三条市では、22日だけ日帰りでの参加者募集をしました。 昨年は、参加者の実費負担で市のマイクロバスをお願いしていたことを思うと、市の施策とし て、ヌエック行きが実行されることは、女性政策の大きな一歩と考えられます。 当会からも数人が参加を予定しており、もちろん2泊3日組みもいます。 "夏の燃える嵐山"参加報告が楽しみですね。 |